横浜港といえば、大さん橋ふ頭、大黒ふ頭、新港ふ頭など、大型客船がやってくる港としてのイメージが強いですが、貨客双方を合わせると、10ふ頭が横浜市ホームページで紹介されていて、観光や各種産業に大きく寄与していることがわかります。
大さん橋ふ頭と新港ふ頭の間にある赤レンガ倉庫と周辺公園は、まさに、「横浜の港」を満喫できる散策コースです。(大さん橋についてはこちらの案内をご覧になってください。)
ふ頭中央にインターコンチネンタル横浜Pier 8を擁する新港ふ頭は、1917年に完成した歴史あるふ頭ですが、2019年に、赤レンガ倉庫やハンマーヘッドクレーンなどの歴史的構造物を残しつつ、横浜ハンマーヘッド(新港ふ頭客船ターミナル)として衣替えした、歴史ある新たなふ頭です。
施設内バリアフリー対応が施された横浜ハンマーヘッド屋上からは、大さん橋ふ頭や横浜ベイブリッジなどを見渡すこともでき、また隣接している海上保安庁横浜海上防災基地も垣間見ることができます。施設内には、数々のショップ・レストランがあり、1階にあるJapan Ramen Food Hallには、ラーメン専門店4店が集結しています。段差や高めのカウンター席などが理由で、車いすでは利用しにくいラーメン専門店が見受けられるなか、このコーナーは、テーブル席も多数用意されているフルフラットフロアなので、車いすのままでもストレスなく、ラーメンを堪能できます。
新港ふ頭と横浜海上防災基地の間には、マリン アンド ウォーク ヨコハマがあり、ここにも、港を眺めながら食事を楽しめるカフェやレストラン、バラエティ豊かな専門店が並んでいて、散策の途中の一休みにちょうど良さそうです。
1号館と2号館を挟んだスペースでイベントなども多数開催される横浜赤レンガ倉庫。建物自体は階段を数段上がって入るようになっていますが、スロープも用意されているので、車いすでも全く問題ありません。赤レンガパーク内も、バリアフリー対策がしっかりと施されていてます。パーク内各所に短い階段などがありますが、そこには必ずスロープも併設されていて、自走車いすでも十分に移動ができる傾斜です。バリアフリートイレも2カ所に設置されています。また、駐車場もパークに隣接して用意されていて、駐車場からパークまでもスムーズに移動ができます。ただ人気の観光スポットなので、週末は駐車場も含めて混雑が予想されますので、ご注意ください。
徒歩で約30分ほど離れたところには、アンパンマンミュージアムや、世界最大級の音楽アリーナ・K-Arenaなどもあり、もっと足を伸ばせば中華街にも立ち寄ることができます。そんな横浜港散策。1日ゆっくり滞在するには格好の場所かもしれませんよ。