羽田空港には、ほぼほとんどの国際線フライトが発着する第3ターミナルがあります。コロナ禍が始まった2020年夏に、全日空国内線が利用する第2ターミナル南端に国際線発着施設が新設されました。鉄道・モノレール駅からは離れているものの、ロビー出入口前には障害者等用駐車区画も確保され、車でのアクセスがし易いのが嬉しいです。しかしながら、コロナ禍が世の中の動きを止めてしまう状況となり、この施設は一旦閉鎖されることになりました。
コロナ禍が収束し、国内外からの旅行客が戻り始めた2023年春、国際線を利用する旅行客も増え、閉鎖されていた第2ターミナル国際線施設は、2023年7月に運用再開されました。この国際線ターミナルは、一部の全日空国際線の発着に利用されていましたが、3月末より利用便が増えるとのことで、どの便が第2ターミナルから発着するのかは事前確認が必要です。
このターミナルから国際線出発便ご利用のお客様は、国内線と同じ第2ターミナル出発階の案内に従ってターミナル建物南端まで進んで行きます。ターミナルに入り左へ曲がり、エレベーターで3階に上がり、さらに緩いスロープを登ってゆくと、そこにはゆったりとしたスペースのチェックインカウンターが設けられています。車いすなどをご利用の方がチェックインされる場合は、カウンターいちばん手前にあるスペシャルアシスタントデスクで様々な手続き・チェックインを終えることができます。
ただ、到着されるお客様をお迎えに行く際には注意が必要です。首都高速・湾岸道路からの第2ターミナル到着への案内に従って進んでいくと、1階到着階の車寄せにたどり着くことになります。ところが、国際線到着便到着ロビーは、なんと国内線出発ロビーと同じ階(3階)に設置されています。つまり、車でお迎えに行く際は、到着の案内に従わず、出発の案内に従って、出発時と同じ車寄せに向かう必要があります。ただ、到着ロビーから障害者等用駐車区画への移動距離が最短(50m程度)となり、大きな荷物を持っていても楽に移動できるのはありがたいです。
それにしても、この国際線施設の到着出口は、なんとも、こじんまりしていて、出発ロビーとは雲泥の差です。