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車いすでのお出かけをお手伝いする予約制タクシー

ラグビーワールドカップ

9月20日に開幕したラグビーワールドカップ。開幕戦を勝利した日本代表に加えて、翌日のニュージーランド対南アフリカの試合など、世界中が注目する熱戦が、ここ日本で繰り広げられています。その開幕戦、幸運にもチケットをゲットされた、車いすご利用のお父様を含むご家族4名を東京スタジアムまでお送りし、試合後にお迎えにお伺いしました。
夕暮れがちかくなった東京スタジアム周辺の甲州街道は、物々しい警備と多くのパイロンが並べられての交通規制、そして、スタジアムへ向かう人々が飛田給駅から延々と続いています。試合が始まった後の人混みの消えた周辺道路にも、多くの警察官・警備員が配置されていました。

今回の交通規制は、こんな感じでした。
通常、東京スタジアム北側のスタジアム脇には、タクシー乗降スペースが設けられていて、車いすで来場される方々は、スタジアムに近い場所で乗降できます。このご家族も、車いす席チケット購入後に、入場方法を主催者に問い合わせたところ、「スタジアム北側タクシー乗降場までタクシーで来ることが出来ます」と説明されたそうです。しかし、試合日が近づいて再確認してみると、「飛田給駅南口からおもいやりシャトルを利用してください」と説明内容が変化し、いくら掛け合っても、当初説明されたタクシー乗降場所へは入れないと言い張るばかりだったそうです。
このおもいやりシャトル、車いすのまま乗降できる中型バスで、最寄り駅からスタジアムまで運行するのですが、これが、ほんとうに、おもいやりになるのか、些か疑問です。何度も乗換えを強いられ、乗車したはいいけど、1kmもない道のりに、踏切通過や規制渋滞で何10分も要する。来年には東京オリンピック・パラリンピックを控え、車いすで観戦に来られる方も多いことでしょう。開会式を伴うラグビーワールドカップ開幕戦ということで、VIP来場も多く、警備が厳しかったこと一因かもしれませんが、もう少し、ほんとうの「おもいやり」を考慮してもらいたいと感じてしまいます。ラグビーワールドカップ期間中、この交通規制やおもいやりシャトルが継続されるようですが、飲食物持ち込みが許されるようになったように、車いすで来場される方への対応も見直してほしいですね。
ちなみに、開幕戦が終盤に近付いた頃、スタジアムから少し離れた路上、コンビニ駐車場、コインパーキングには、黒塗りハイヤーがウヨウヨ。VIPのお迎え待ちなのでしょうが、こんなことが東京2020でも続くなら、何らかの対策が必要なのではと思わざるを得ません。