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車いすでのお出かけをお手伝いする予約制タクシー

福祉世界を切り拓く

ウィルゴは、さまざまな年齢層のみなさまに、通院や入退院でのご利用はもちろん、お出かけや旅行など、少しでも移動の負担を軽減したい場面で、ご利用いただいています。そのような機会の中で、福祉の世界を切り拓く若者たちに出会うことができましたので、ご紹介させていただきます。彼らが見つめる現実をどのように変化させたいのか、どのような社会が求められているのか、新鮮な感覚と視点で課題に取り組む彼らから学ぶことが沢山ありました。

11月上旬にお手伝いさせていただいた、長崎から東京に来られた車いすご利用者のお出かけを、サポート役として参加された株式会社閒(あわい)代表取締役・鈴木悠平さんが、ご自身のブログに当日の様子を掲載されています。当日訪問されたポケモンセンターDXには長蛇の列、その後に訪問された分身ロボットカフェDAWNでは、多様な理由で外出が難しい方々が、分身ロボット『OriHime』&『OriHime-D』を遠隔操作して、従業員としてサービスを提供する取り組みがおこなわれています。テクノロジーが、さまざまな障壁を取り崩して、介助サービスを利用される方々も、サービスを提供する側に立てるという、新しい福祉の形が見えてきます。

mairu 〜 望む場所に誰もが辿り着ける社会へ Let’s Make the Future Accessible

大学2年生が中心となって立ち上がったスタートアップ、mairu。2023年春には法人化され、様々な実証実験を繰り返しながら、事業化に取り組んでいます。

私たちの⽣活にとって、移動は⽋かせないものです。しかし、⾝の回りには普段から⾃⼒での外出に苦労している⼈も数多くいます。私たちの祖⽗⺟、駅で⾒かける⾞椅⼦を利⽤している⽅、将来的には私たち⾃⾝も、⾃由な移動を享受することが難しくなるでしょう。すべての⼈々にとって、移動はその場所でしか得られない経験を届け、⼈⽣を豊かにするものです。また、医療と⼈とを繋ぎ、命を守るものでもあります。⼀⼈でも多くの⼈の命を豊かにし、またその命を守る⼿助けをしたい。私たちはそのような思いを胸に、望む場所に誰もが移動できる社会を⽬指します。mairutech

彼らが開発しているWebサービスが、トヨタ・モビリティ基金が実施したアイデアコンテスト「Mobility for ALL~ 移動の可能性を全ての人に」に採択され、2023年9月2・3日に開催された実証実験に参加しています。このアイディアコンテスト一次選考を通過した時点での、メンバーへのインタビューが、トヨタ・モビリティ基金サイトで紹介されています。

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そして、SFC-IFC(インクルーシブ・フューチャー・クリエイション)。
彼らは、真のインクルーシブな社会に向けて、慶應大生をはじめ、大学生や高校生、社会人まで年齢や性別を問わず、障害・ジェンダー・教育など様々なインクルーシブを妨げる問題に取り組む福祉集団です。

誰もが安心して自分の人生を全うすることができる社会を。

障がい・引きこもり・失業・病気・怪我・現状の法制度に当てはまらず苦しむ人など、社会には多くの社会的立場が不安定な人がいる。これは経済的な観点のみならず、そういった人々が社会の中で自分だけが取り残されて孤独だと感じる大きな原因になっている。人々が運や環境によって過剰に苦しむ社会を脱却し、誰もが安心して温かい人生を歩める社会にしなければならない。SFC-IFC

mairutechが参画したモビリティリゾートもてぎで開催された実証実験には、SFC-IFCメンバーも車いす利用者・篠田さんのサポート役として、ウィルゴは東京から会場への送迎役として参加しました。週末2日間で実施された実証実験参加記録が、SFC-IFCのYoutubeチャンネルで公開されています。

このような取り組みに、多くの若い世代が参画し、これまで積み重ねられてきた先人たちの福祉や介護の世界をベースに、新しい流れを創り出していることを実感します。社会通念、社会的制約、日本文化などと関わる事案も多いなか、彼らの取り組みが浸透し、何気ない日常のひとコマになるには時間が必要なのかもしれません。ただ、動き出さなければ始まらない。若い世代が動き出してくれていることに感謝、そして期待です。