11月14日より、東京23区・武蔵野市・三鷹市でタクシー運賃が値上げされました。上昇率は約14%と、昨今の値上ラッシュのなかでも、大きな値上げとなりました。新料金では、現金で運賃を支払う際に10円玉が不要ということになります。但し、深夜早朝(22:00〜5:00)利用の場合は、運賃が2割増しになるので10円玉が必要になる場合もあります。
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初乗料金 | 420円(1,052mまで) | 500円(1,096mまで) |
加算料金 | 80円(233m毎) | 100円(255m毎) |
タクシー運賃は、国土交通省による認可制となっていて、全国にある101ブロック毎に料金が決められています。各ブロックに登録されている車両数の70%以上の発意で値上申請を開始することができ、申請を受理した各地方運輸局が主体になって審査が行われ、申請が妥当と判断されれば値上実施ということになります。23区・武蔵野市・三鷹市のブロックに加えて、既に8ブロックが値上審査中、26ブロックが値上申請済みとのことで、値上の波は全国へ拡がっていくことになります。値上分は、燃料費高騰・キャッシュレス対応投資・労働環境改善などに活用されるとのことで、特に労働環境改善は、タクシー業界にとって待ったなしの課題のようです。
ウィルゴのような、旅客を限定された一般乗用旅客自動車運送事業者の料金も、各地方運輸局からの認可が必要です。消費税増税時や、世の中の経済情勢に応じて、料金改定(値上)申請を行うことができますが、各事業者の判断に委ねられており、今回の一般タクシーのように、ブロック内全車両が一斉に値上げするような動きはありません。また、キャッシュレス対応なども各事業者判断です。それが良いか悪いかは別にして、ウィルゴは、ご利用者にとって、安心して利用していただけることを最優先に、運行開始以来、運賃改定はおこなわず、キャッシュレス対応なども積極的に行っています。